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仕事をしていると、たまに年収1,000万円を超えている人に会う。
会社役員。
コンサルタント。
営業責任者。
事業責任者。
経営者。
職種はいろいろだ。
昔は、年収1,000万円と聞くと、
「めちゃくちゃ仕事ができる人なんだろうな」
と思っていた。
もちろん、それは間違っていない。
でも、いろいろな人と仕事をするようになると、少し違う見え方もしてきた。
年収1,000万円の人が、年収500万円の人の2倍パソコンを叩いているわけではない。
2倍資料を作っているわけでもない。
むしろ役職が上がるほど、自分で手を動かす時間は減っていく。
では、何にお金が払われているのだろう。
「作業が上手い」だけでは給料には限界がある
20代の頃は、仕事が早い人を見ると単純にすごいと思った。
資料を作るのが早い。
メールを返すのが早い。
企画書がうまい。
営業成績がいい。
もちろん、こういう能力は大事だ。
ただ、それだけで給料がずっと上がり続けるかというと、そうでもない。
会社に長くいると分かってくる。
年収が高くなるにつれて、
「自分が何を作ったか」
より、
「何を決めたか」
「誰を動かしたか」
「どれだけ大きなお金に責任を持ったか」
の比重が増えていく。
先日話を聞いた59歳の広告代理店執行役員もそうだった。
若い頃は自分で企画し、自分でクライアントへ提案していた。
でも役職が上がると、事業部を見る。
部下を見る。
トラブルを処理する。
経営者と話す。
人と人をつなぐ。
仕事の種類そのものが変わっていった。
年収が高い人ほど「会社の売上」に近い
身も蓋もない話だけれど、
給料は「頑張った量」だけでは決まらない。
会社がお金を稼ぐところに近い人ほど、高い給料をもらいやすい。
1億円の売上を作る営業。
数十億円の事業を管理する責任者。
重要な意思決定をする役員。
高い専門性で会社の問題を解決する人。
こういう仕事は、一つの判断が会社に与える金額も大きい。
だから給料も上がる。
逆に、どれだけ忙しくても、その仕事自体が会社の利益に結び付きにくければ、給料を大きく上げるのが難しいこともある。
これは少し残酷だ。
仕事の大変さと給料は、必ずしも比例しない。
同じ人でも、場所を変えると値段が変わる
もう一つ面白いのがこれだ。
同じ人なのに、会社を変えた途端に年収が大きく上がることがある。
能力が転職した翌日に突然上がったわけではない。
働く場所が変わっただけだ。
以前、転職先の社長と自分で条件交渉して役員になった人の話を聞いた。
年収は2,000万円。
こういう話を聞くと、
給料はその人自身の値段ではなく、
「その会社が、その経験にいくら払うか」
なのだと改めて思う。
同じ経験でも500万円の会社もあれば、1,000万円払う会社もある。
年収1,000万円になれば幸せなのか
では、とにかく年収1,000万円を目指せばいいのか。
これも違うと思う。
役職が上がる。
責任が増える。
部下が増える。
クレームが自分まで上がってくる。
休日でも連絡が来る。
給料が上がる代わりに、背負うものも増える。
59歳の広告代理店執行役員が、
「広告より人のトラブル処理が増えました(笑)」
と話していたのが妙にリアルだった。
給与明細には1,250万円と書いてある。
でも、その1,250万円をもらうまでに何があったかは給与明細には書いていない。
そこが面白い。
自分はいくらの仕事をしているのか
自分の給料が高いのか、安いのか。
同じ会社にずっといると、意外と分からない。
毎月同じ日に給料が振り込まれる。
それが普通になる。
でも、一度外を見ると、
「え、この仕事でそんなにもらえるの?」
と思うこともあれば、
「自分、結構もらっていたんだな」
と気付くこともある。
別に転職する必要はない。
ただ、
自分の経験が外ではいくらで売られているのか
くらいは知っておいてもいいと思う。
年収1,000万円を超える人は何を売っているのか。
たぶん時間ではない。
経験。
判断。
責任。
人脈。
専門性。
そして、
「この人に任せればなんとかしてくれる」
という信用なのだと思う。
転職するかどうかは別として、今の経験やスキルが外ではどのくらい評価されるのか、一度見てみるのもありだと思います。
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