同じ仕事なのに、なぜ給料はこんなに違うのか。

明細屋の読みもの

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同じ営業職。

片方は年収450万円。
もう片方は年収900万円。

同じ「営業」なのに、給料が倍違う。

こういう話を聞くと、ちょっと不思議に思う。

そんなに能力が違うのだろうか。

もちろん、すごく仕事のできる人もいる。

売上を何億円も作る営業と、そうでない営業なら給料に差がつくのも分かる。

でも現実には、仕事内容がそこまで大きく違わなくても給料がかなり違うことがある。

なぜなのか。

答えの一つは意外と単純で、

「どこで働いているか」が違うからだ。

頑張りより先に「業界」がある

給料の話になると、

「努力した人が稼げる」
「スキルを上げれば給料が上がる」

という話になりがちだ。

もちろん、それも間違ってはいない。

ただ、同じくらい重要なのが業界だ。

利益率の高い業界と低い業界では、社員に払える給料も違う。

1人の社員が年間に生み出す利益が大きい会社なら、給料を高く設定しやすい。

一方で、売上が大きくても原価や人件費が重い商売では、社員の給料を簡単には上げられない。

つまり、

本人がどれだけ頑張っているかとは別に、会社側の「払える金額」が違う。

ここが結構残酷だ。

同じ8時間働いていても、場所が違うだけで年収が数百万円変わることがある。

同じ会社でも「何を売っているか」で違う

さらに同じ営業でも、扱う商品によって給料は変わる。

1件10万円の商品を売る営業と、1件数千万円の商品を売る営業。

営業としてやっていることは似ていても、1件の契約が会社にもたらす利益は大きく違う。

だから会社としても、高単価の商品を扱う営業には高い報酬を設定しやすい。

これは営業だけではない。

エンジニアでも、デザイナーでも、マーケターでも同じだ。

どれだけ頑張ったかだけではなく、

その仕事が会社の利益にどれくらい近いか

で給料は変わる。

会社が違えば「同じ人」の値段も変わる

ここが給与の面白いところだと思う。

たとえばある会社で年収500万円だった人が、転職した途端700万円になる。

半年で能力が40%アップしたわけではない。

働く会社が変わっただけだ。

つまり、労働市場ではその人に付く値段が一つではない。

A社では500万円。
B社では650万円。
C社では800万円。

全部あり得る。

商品に例えるのは少し乱暴だけれど、同じ物でも売る場所によって価格が違うのと少し似ている。

もちろん人間は商品ではない。

ただ、給与という数字だけを見ると、

「自分はいくらの人間か」ではなく、「この会社は自分の仕事にいくら払っているか」

と考えた方が近い。

この違いは大きい。

年収500万円だから、自分の価値が500万円なわけではない。

単に、今いる会社が500万円を払っているだけかもしれない。

役職、専門性、希少性でも差がつく

同じ職種でも給料が変わる理由はまだある。

役職。
経験年数。
専門知識。
資格。
語学力。
マネジメント経験。
会社がその人をどれだけ必要としているか。

特に「代わりが見つかりにくい仕事」は給料が高くなりやすい。

逆に、応募者がたくさんいる仕事は、会社側が高い給料を出さなくても人を採用できる。

少し冷たい言い方をすると、

給料には「その人がどれだけ頑張ったか」だけでなく、「その人の代わりをどれだけ簡単に見つけられるか」も反映される。

だから給料を上げたいなら、

「もっと頑張る」

だけではなく、

「自分の経験をどこで一番高く買ってくれるのか」

を考える必要がある。

給料を上げるなら、会社の中だけを見ない

今いる会社で評価されることはもちろん大事だ。

昇進して、昇給して、年収を上げる。

それも一つの方法。

でも、給料が大きく変わるタイミングは、意外と会社の外にある。

転職したとき。
業界を変えたとき。
専門性を身につけたとき。
マネジメント側に回ったとき。
独立したとき。

同じ会社の中で毎年数%ずつ昇給するより、働く場所そのものを変えた方が一気に給料が変わることもある。

だから給与明細を見るときも、

「この人はいくらもらっているんだ」

で終わらせるのは少しもったいない。

なぜこの人は、この金額をもらえているのか。

そこを見ると、仕事の構造が見えてくる。

人の給料を見ると、自分の働き方も見えてくる

人の給与明細を見るのは、少し下世話だ。

でも、面白い。

「あの仕事ってそんなにもらえるんだ」
「この会社でこの年収なのか」
「思ったより手取り少ないな」

そんな興味から始まっていいと思う。

ただ、何人もの給与明細を見ていくと、そのうち気になることが変わってくる。

自分の給料は高いのか、安いのか。

そして、その次に、

今の会社に居続けるのが、本当に一番いいのか。

という疑問が出てくる。

同じ仕事なのに、なぜ給料はこんなに違うのか。

その答えは、能力だけではない。

業界、会社、利益率、役職、専門性、希少性。

そして、

どこで働くか。

給料を考えるということは、案外、自分のキャリアそのものを考えることなのかもしれない。

同じ仕事内容でも、会社が変わるだけで年収が大きく変わることがあります。

転職するかどうかは別として、自分の経験が外ではどのくらい評価されるのか、一度見てみるのもあり

だと思います。

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